dcalc 4.0

格子定数から各結晶面からの反射指数と面間隔をリストにする、ごくシンプルなアプリです。電子線回折パターンの指数付け支援ツールです。
(使用言語:python 3.13)

dcalc 4.0 アプリケーション画面

dcalc 4.0の使い方

計算ウィンドウの表示

  • Crystal1, Crystal2, Crystal3の各タブを選択し、表示されたウィンドウ上で、3つの異なる結晶の計算結果を確認することができます。

結晶面間隔(d値)の計算

  • Mineral name を入力し、Crystal system で結晶系を選択してください。(注:コンマはファイル保存時にデータ区切りに使用するため、使用しないでください)
  • 格子定数を半角数字で入れてください。立方晶など長さが等しい軸を持つ晶系は、a軸を入力してリターンすると、b,c軸にも自動コピーされます。
  • Max HKL で計算させる面指数の最大値をそれぞれ入力します。
  • d-min で計算されるd値の下限を決められます。計算結果をエキスポートする際に、リストが不必要に長くなるのを避けることができます。初期値は1Åになっています。
  • Extinction rules (lattice type) のポップダウンメニューで格子タイプを選択すると、格子タイプによる反射条件に違反する面(電子線回折における多重回折を考慮しても反射が観察されない面)を除外したリストを作成します。単純格子(P)を選択すると全ての反射のd値が計算されます。ブラヴェ格子で各晶系がもたない格子タイプを選択した場合は計算されません。各晶系にて、ブラヴェ格子にない格子タイプの計算を行う場合は、OFFを選択してください(格子の消滅則は反映されません)。
  • Calculate d ボタンで計算、結果(Å、nm)が右のボックスに格納されます。
  • ボックスの d-spacings と書いてあるインデックスをクリックすると、dが大きい順にソートされます。再度クリックすると小さい順にソート。
  • Export list ボタンをクリックし、結果のリストをテキストファイルで保存します(拡張子は.csv)。データは列がコンマ区切り、行は改行になっていますので,Excelなどで開いて簡単に印刷できます。
  • d値のリストが長くなるのを避けるため、面指数の符号は異なるがd値が同じ面(例えば、単斜晶 (110) に対する (-1 -1 0), (1 -1 0)等)は表示されないようになっています(R格子を除く)。
  • Create mineral file ボタンで、入力した鉱物名、結晶系、格子定数データのテキストファイルを作成できます(コンマ区切り。拡張子は.txt)。鉱物毎のデータファイルを作成し、読み出しに用います。
  • Import mineral file ボタンで、上記で作成したデータファイルを読み込むことができます。読み込みしたデータで角度計算を行います。

自動指数付け

  • 回折パターン上の3つの独立な逆格子ベクトルd1, d2, d3のd値、あるいは、2つの独立な逆格子ベクトルd1, d2とそれらのなす角を入力します。
  • d値と角度の誤差範囲、hklの上限を設定します。
  • Find candidate をクリックすると、各反射の指数、晶帯軸、逆格子ベクトルのなす角、Score(実測値との差が小さいほど小さい)が表示されます。

ベクトルの角度の計算

  • 2つの結晶面の指数(HKL)を入力すると(注:各指数を入力後,リターンキーで確定してください)、Angle 欄に面角(逆空間では逆格子ベクトルのなす角)が計算されます。また、これらの結晶面に共通する晶帯の軸が Zone [UVW] 欄に計算されます。
  • 2つの実格子ベクトルの指数 [UVW] を入力すると、Angle 欄にこれらのベクトルのなす角が計算されます。

TEM2軸傾斜ホルダーにおける合成角の計算

  • TEMのホルダーでX, Y傾斜をした際の合成角を求めることができます。また、2種類の傾斜位置(Zone1, Zone2)のX, Y傾斜を入力すると、相対的な合成角を求めます。

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